3人子育て看護師に学ぶ育児との両立術
山崎 道子さん(女性 30代)
初めまして。
私は35歳、3児の母です。
中学生、小学生、園児、夫、私の5人家族です。
私は18歳で准看護師として働きだしました。
その時に今の夫と出会い、20歳で長女を出産。
24歳で専門学校に入学。
27歳で正看護師免許取得しました。
その後すぐに長男を出産。
2年後に二男を出産しました。
今は総合病院に勤めていますが、何度か転職を経験しています。
現在の働き方は?
常勤で内科病棟に勤務します。シフトの内訳は、日勤12回、夜勤6回といった勤務形態です。
うちの病棟は、世帯者であっても夜勤月は必須です。
私は他スタッフと同様5〜7回しています。
遅番制度はありません。
なぜ両立できる?
夜勤中は夫が育児をしてくれます。夜勤ありの場合は、夫、もしくはジジババの協力は不可欠だと思います。
子どもたちは看護師なのを知っています。
夜も患者さんのために働いているのを知っています。
だからなのか、子供たちから不満を言われることもありません。
夜勤日は昼間に夕食を用意しておきます。
夜勤の出勤前は、寝てる子供に頑張ってくるねと声をかけて出てます。
子どもたちを「私がいなくても頑張ってできた」と褒めるようにしています。
ただし、夜勤明けで帰ると家の中はひっくり返っています(^^;)
夫も仕事と育児を両立してくれている分、あまり家事の協力は求めていません。
それに今の職場は、子供が小さいうちは夜勤なし、時短勤務OKでした。
ここの医療法人は、男性スタッフ、女性スタッフ問わずに、ほとんどの人が時短を経験します。
厳しながらも、子育てに理解のある職場です。
夜勤はいつまで続ける?
55歳まで。と個人的には考えています。
今の病棟では62歳の大先輩が夜勤をしているため、弱音は吐けません(笑)
それでも仕事との両立は年々しんどくなってきています。
心は気を張れても、体は年齢を感じます。
夜勤後は家事をこなすので、あまり眠れずに辛いです。
不規則な睡眠も、体のだるさになったりします。
ですが、慣れました。
何度も出産・育児・仕事を経験したので、両立に特別な大変さは感じていません。
私は周りの理解が高いので、恵まれているほうだと思います。
良い夫、良い職場に巡り合えました。
でも、何度かは全てが嫌になり大泣きしたこともあります(^^;)
なぜ大泣きを?
職場からの要求に答えられなかったからです。無茶なシフトを要求してくる職場は、何度かありました。
独身者の方々から敵意を向けられることもありました。
自分では強いと思っていても、そうしたのが何度か続くと、心が折れます。
今の病院は本当にラッキーでした。
子育て経験者が多く、理解がかなり高いため、居心地は抜群に良いです。
給料も大幅に上がりました。
年収ベースで500万円近いです。
夫と合算の世帯年収は1000万円を超えました。
毎月貯金ができるようになり、子供を塾や習い事に行かせられるようになりました。
高校、大学の学費もなんとかなりそうです。
でも逆に「これだけ働いてようやく人並みの生活になれるのか・・」と、日本社会の閉塞感を感じます。
両立のコツは?
いい加減ではなく、良い加減で!例えばうちは、出産後半年で3人とも保育所に預けて働きました。
子供を早くから保育所に慣れさせるのです。
物心がつくと離れるのも辛くなり、泣いている子どもを保育所に置いてくるのは辛くなりますから。
もちろん母親の体調次第ですが、なるべくなら1歳までに働くことをオススメします。
子供が小さいうちは、時短の職場がベストです。
子供との時間は、少しでも多く確保してください。
子供の人格形成に大きく影響します。
働きながらこそ、貴重な時間で濃い母子関係が作れたように私は思います。
あとベストなのは「正社員かつ時短」です。
やはりパートよりは、正社員のほうが経済的に圧倒的に有利です。
年収で100万円以上違ってきます。
ハローワークよりは、転職サイトのほうが良い職場を見つけやすいです。
例えば私は、担当者さんが付いてくれる転職サービスを利用しました。
こちらの状況を伝えると、「時短かつ子育て理解あり」をいくつかピックアップしてくれました。
しかも現役スタッフさんから内情も聞き出してくれます(コネがあるそうで)
その中で「子育て支援が本当に充実している」と内情を教えてもらった今の病院に決めました。
1歳までは時短ですので、夕方からはたくさん子どもとの時間がとれます。
短い時間だからこそ濃い母子の時間が取れたように私は思います。
大変だと思いますが働くママさんに頑張ってほしいです。